皆様こんにちは。リラ吉です。
最近下の写真の櫻井 恵里子様の本、「一緒に働きたい」と思われる 心くばりの魔法 〜ディズニーの元人材トレーナー50の教え〜 という本を読みました。
今回の記事ではこの本の内容や評価について書きたいと思います。まず結論である私なりの評価を出し、その後、内容や各項目についてお話していきます。
目次
評価
まず、この本の私なりの評価ですが、各項目10点満点で下のグラフのようになりました。
「内容・面白さ」が9点、「読みやすさ」が9点、「日常活用度」が10点、「値段」が9点という結果です。これらの項目より深く解説していきます。
内容
まず内容についてですが、下記の大きく3つの章から成り立っています。
- 誰からも好かれて仕事がうまくいく心の持ち方
- 周りを自然と笑顔にする魔法の言葉
- 「いてくれてよかった」と喜ばれる立ち振る舞い
これらについてもう少し掘り下げていきます。
誰からも好かれて仕事がうまくいく心の持ち方
この章では基本的には仕事をする上での「マインドセット」について書いてあります。
基本的には下記のリストのように良い印象を持ってもらうために自分をどう見せるか、職場の他の社員をどう扱うのか、また同じようなことの繰り返しである毎日をどうマインドで過ごすことによって、刺激的になるかについて書いてあります。
また、どうしてそうするのかの理由を経験はもちろんのところ、経験科学的、心理学的な根拠を用いて書いてあります。
- 職場の人を「ゲスト」と扱う
- 職場ついたらキャストになり「仕事人としての自分を演じる」
- 初心に返る(帰る)ために毎日が「ショーの初演」と考える
- 人からの印象に影響を与えるために色の効果を取り入れる(例:服に黄色を取り入れ、プーさんみたいに元気で好奇心旺盛な印象を与える、ベルの普段着のように青を取り入れ知的な印象を与える)
周りを自然と笑顔にする魔法の言葉
この章では下記のリストのような人から良い印象を受ける、好かれるためにどのようなことをすれば良いのか、どう話し、聞けばいいのかの「方法」が書かれています。
この方法は一部人間の脳などの話を用いて科学的・心理学的な根拠が書かれていますが、多くは「こうしたら喜んでもらえた」「こうしたら上手くいった」というような経験則で書かれている印象です。
- 言いたいことは褒めてから伝える
- 言いたいことはシンプルにして、一つの要件に対して、人間が一度に処理できる4つ以下の範囲で報告相談等をする
- メラビアンの法則によると、人の第一印象の55%は視覚情報であるためディズニーのキャストのように「親しみやすい」という印象を与えるために口角を上げて笑顔で接する
「いてくれてよかった」と喜ばれる立ち振る舞い
この章では「行動」について書かれています。
第2章のと似ているところはありますが、第2章は人と接する時にどういう接し方をすればいいのかの「方法」について書いてありました。
この章では下記のリストのように、どのような習慣が自分や周りの人にどのような影響や結果をもたらすのか(=どういうことを習慣にすべきか)について書かれています。
- 小さなチャレンジの繰り返しが大きなチャレンジへ繋がるため、そしてチャレンジし続ける姿勢を身に着けるため週に1回は「初めてのこと」をする
- 「きれい好き」という印象は好印象を与えるため、デスクを完璧に磨き上げる
- 幅広い知識を身に着けるためにも、好奇心を持ち、知らないことを見逃さない
これら3つの章はすべてディズニー流に書かれています。
他のビジネス本に書かれているような事、よくよく考えてみると当たりまえのことを言っているなという事もかなり多いです。しかし、すべての例がディズニーに関係しているため、読んでいて非常に面白く感じます。
ディズニーの裏側についても書かれているため、ディズニー好きにとってはその部分だけれも面白く感じるような内容です。
欠点はそこまでディズニーに興味がない方はあまりピンとこないので面白く感じないということです。これが減点理由になります。ただ、この本を読むのはディズニー好きか、ディズニーのホスピタリティーに感動した方だと思うので、あまり考えなくてもいい欠点かと思います。
読みやすさ
読みやすさについては、まず文字は一般的なビジネス本より大きく、重要なところは赤文字で書かれているため、非常に読みやすいです。
1点減点した理由はディズニー用語、例えば「VIP」や「カストーディアル」「オンステージ」「ショー」など日常的に使わないの言葉が多いからです。
これらの言葉の意味も書かれてはいますし、ディズニー感を出すためにはこれらの言葉は必要不可欠です。それに私のようなディズニー好きにとってはこのような言葉が使われている方が嬉しいです。
しかし、客観的に見た場合、どうしても慣れない言葉なので減点しました。
また、ページ数も約240ページとビジネス本としては少ない気もしますが「短いので読みやすい」と判断して減点にはしませんでした。
日常活用度
日常的に活用できるかについては、大半は活用できる内容だと感じました。「内容・面白さ」で書いた一例でも出来ることが多いかと思います。
もちろん職業や役職によっては出来ないこともありますし、やるのが難しいという方もいます。
例えば本には「高い声は好感度や安心感を与えるので、人との距離を縮めたい時は高い声を出す」とあります。
これは私の経験なのですが、以前ファストフードチェーン店でアルバイトをしていた時に、社員の方から全く同じようなことを言われました。その時アルバイト仲間の一人も同じことを言われたのですが、そのアルバイト仲間の方は声がもともと低く、実践することが出来ませんでした。
このようにその人の特性や環境によってはいくつか出来ないものもあるかと思います。
個人的におすすめできるのは週に1回は「初めてのこと」をするというものです。本書では「チャレンジし続ける姿勢を身に着けるため」とありました。
しかしこの方法は「ロケット科学者の思考法」で記事(下記のリンク参照)でも書きましたが、他の分野への好奇心を持つ上で非常に有効です。私自身これを実践し始めてから、世界観が少しずついい方向に更新されています。
【書評】偉人達から成功する方法が学べる「ロケット科学者の思考法」の要約・感想、実体験
また、この本に書かれている内容の大半は出来るものです。読んだ方は必ず実践できるものや得るものがあるかと思います。
値段
値段は単行本が1375円、Kindle版が1238円です。パッと見では安くもなく、高くもない値段です。
良い点を言うと、この本の内容は1375円以上の価値があると思います。ディズニーリゾートへ行ったことのある方であればご存知かと思いますが、ディズニーリゾートのホスピタリティは非常に優れています。
この値段でディズニーのホスピタリティやディズニーの裏側を知ることが出来るのは正直安いと感じました。
悪い点を言うとこの本はページ数が少ない上に、絵も入っています。それに文字も大きいです。ということは本の中にある文字数は少ないということです。
おそらくですが、文字単価、つまり1文字当たりの値段(値段÷文字数)を計算したとしたら、他の本より少し高いような気がします。
文字単価が高そうな印象を与えるという点で1点減点しています。
しかし、1300円前後で知れていい内容ではないと思いますので、かなり厳しくつけたと思っていただけたらと思います。
こんな人におすすめ
おすすめする対象は下記の2つに当てはまる方です。
- 仕事をしている
- ディズニーが好きorディズニーのホスピタリティーが好き
もちろん、この条件に当てはまらなくても読んだら面白いと思いますし、良い友人関係を作るうえで参考になると思います。
ただ、この本を共感しながら読むことができ、その内容を最大限活用できる方は上記の2つを満たしている方だと考えます。
例外として「ディズニーオタク」の方も楽しめると思います。ディズニーの裏側の事も書いてありますからね。
まとめ
以上が「一緒に働きたい」と思われる 心くばりの魔法 〜ディズニーの元人材トレーナー50の教え〜の書評になります。
ディズニー感が強い為、万人におすすめできる本ではありませんが、ディズニーが好きな方であればおすすめできる、比較的安く、簡単に読め、実践できることの多い本になっています。
下にAmazon、楽天へのリンクを添付しておきますので、ご興味のある方はぜひ見ていただけたらと思います。
今回は以上です。それではまた。